【工房と人】
2015年9月宮城県仙台市の住宅街で環窯(たまきがま)は始まりました。
楽天ゴールデンイーグルスの本拠地から徒歩10分ほどの工房は、ロクロが2台、窯が1台のシンプルな場所です。
この場所で生まれ育った作り手 髙橋聡。大学でなんとなく陶芸をやってみたら「ほかの人よりうまくできたかも」と素敵な勘違いをしたことがきっかけで今に至ります。大学卒業後は京都の陶芸専門学校へ3年間通い、地元に戻ってからは仙台藩の時代から続く窯元 堤焼乾馬窯で7年間修業させて頂きました。
銅や鉄を使った釉薬の色の変化が好きな人 青が好きな人 お酒もコーヒーも好き 子煩悩
このような人が環窯の器を作っています。
※銅はトルコブルー釉、鉄は飴釉の原料です
【釉薬と器】
トルコブルー釉と飴釉を中心に製作しています。
青が好きな人が作るトルコブルーは、海や空のような自然とつながる色を表現しています。いつも工房から見えるのではありません。見えないから見たい、行ってみたいところをイメージしています。
トルコブルー(マット)釉の器は、太陽光にかざしてみると結晶がキラキラと輝いて見えることがあります。使う時には役に立ちませんが見てみてください!実際に手にした人だけが感じるちょっとしたうれしさ。ぜひお試しください。
飴釉は、べっ甲飴やカンロ飴のような透明感のあるガラス質の茶色に焼き上がります。
飴釉の器で作り手の一番おすすめは「面取りカップ」です。幅広の面取りを施した上に飴釉を掛けると面のゆるやかな丸みにつや感が際立ち、面と面の間にできる直線がメリハリを生みます。
使う土によっても焼き上がりの雰囲気は変わります。現在使っている土は釉薬がきれいに見えるものを選び、岐阜県多治見市から取り寄せています。
【気持ち】
~器で育む 優しい気持ち~
使って頂いたお客様の気持ちが豊かになるような器を目指して作っています。
妄想ですが・・・
環窯の器でごはんを食べて、食べているみんなが笑顔になって、楽しい気分で過ごせたり、楽しい輪がさらに広がったり、人と人のつながりがどんどん膨らんでいったり
となればいいなぁ、と思っています。
みなさまが優しい気持ちで過ごしていただけるお手伝いができれば幸いです。